本研修コースの過去2回で得た「知識」・「技術」を基に、それらを統合したシミュレーション演習を行いました。
まず参加者は事例を読み、「自分たちが何を観察してどう対応をするか?」を話し合いました。そして模擬患者にそれを実施し、最後は指導者と共に知識に基づいた念入りな振り返りを行いました。
このシミュレーション演習は、上手にそのシミュレーションをこなすことが目的ではありません。演習中に参加者が本気で課題に立ち向かい、考える頭が熱くなっている演習直後に、知識に基づいた振り返りを念入りに行うことで、急変に関する対応力の向上と定着を図ります。この振り返りは資料も活用しながら行います。
この研修を通して、今年度の参加者は概ね急変対応に関する理解が研修前よりも深まりました。次年度は事例の難易度を少し上げ、当院看護師の急変対応のスキルの向上につなげていきたいと思います。