先日の研修1「急変時の看護」の講義をふまえ、今回の研修2ではシミュレーションを用いて、模擬患者の急変に新人看護師がグループで立ち向かいました。
まず新人看護師は事例を渡され、「これから自分たちが何を観察し、予想される結果からどんな対応をするか?」を10分間程度で話合いました。
その後すぐシミュレーションを開始し、模擬患者の急変対応にあたりました。
新人看護師だけで構成されたグループです。かなり緊張し混乱もしていた様子でしたが、これで問題ありません。シミュレーションで大切なのは、「課題に対し体を動かしながら、本気で頭を使うこと」です。
シミュレーション終了後、すぐに振り返りに入ります。呼吸を整えながら率直な感想を話したあと、指導者が事前に用意した質問についてグループで話合い、それに答え、提示された資料で知識の確認をしていきました。
シミュレーション演習のメインはこの振り返りにあります。シミュレーションで頭が熱くなったところで、即座に資料を用いながら振り返り、短時間で知識を定着させることが狙いです。
今回の振り返りポイントは、急変した原因とその生理学的なメカニズム、症状の分類、医師への報告の仕方、使われる薬剤の具体的な作用、急変対応中の役割分担などについてでした。
最後に、教育委員、副総看護師長、総看護師長からコメントをもらいました。
当院は脳外科の急性期病院です。この2回にわたる研修で学んだことが、新人看護師たちの今後の急変対応の基盤になってくれることを切に願います。
教育委員会